マスキング効果

香水は感覚的消臭法

投稿日:2018年3月21日 更新日:

マスキング効果と芳香剤

嗅覚マスキングとは、臭いを匂いで消してしまう現象で、古代から嗅覚マスキングを巧妙に利用して、恩恵を受けてきました。
ミイラの作成しかり、スパイスの利用しかり、悪臭を消すためにより強い香りを付ける事で悪臭を感じられなくするという行為は古くからあります。
前フリが長くなってしまいましたが、いわゆる『芳香剤』とはこういったシステムを利用したもので、
悪臭を消すのではなくて悪臭よりも強い匂い分子を持つ物質を嗅がせることにその特性があります。
一般に私たちが日常生活の中で感じる匂いは単一種の分子に起因することはありません。分子の複合体です。
例えばタバコ臭と一言にいっても4000種類ほどの化学物質とその臭いが存在しています。
光の場合には黄色と赤を混ぜると緑になりますが、匂いの場合にはこれに似た現象は少ないと考えられています。

芳香剤と消臭剤の違い

私たちが日常生活で感じる生体感覚には、視覚、嗅覚、聴覚、味覚、体性感覚などがあります。これらの感覚はヒトの感覚器で受けた刺激の受容、
そしてその後の脳内での情報処理の結果で構成されています。
それぞれに様々な段階・階層があり、細胞や分子の挙動とヒトが感じる感覚とが直接的にリンクすることはあまり多くはありません。
近年では、脳に関する研究が盛んにおこなわれていますが、星の数ほどもある学術論文の中でも、
ヒトの感覚を分子のレベルで説明する事例は非常に限られています。
ましてや嗅覚の場合にはあいまいな感覚しかもたらしませんから、それと分子がリンクするとなれば夢のような話です。
ところが驚くべきことに嗅覚でも分子レベルで感覚を説明できるケースがあり、その一例が【嗅覚マスキング】です。

「芳香」の有用性と「消臭」に必要な事とは
例えば香水メーカーなど、匂いのプロの方は2種類の香水をつけた人の2種類を言い当てることができるといいます。
視覚の場合にはたった3種類の細胞で色を判別しているのに対して、匂いの場合には350種類の多様な細胞で対応しているからかもしれません。
では匂いを混ぜたときには完全に2種の混合になるかというと、これも間違いです。
先に述べたマスキングの効果があるからです。マスキング効果が強い物質
を含ませると他の匂いをなくすことができます。これによって香水は体臭を隠すことができますし、
料理では素材が持つ臭さを覆うことができるのです。
逆に消臭する、という行為はその臭いの原因にどのような物質が含まれており、それらを中和・無臭化する為のプロセスが求められます。
つまり、マスキングで臭いを誤魔化す芳香剤と比べ、はるかに難易度が高く技術的にも難しい作業が必要とされるのです。
そういった意味で、当社のグラフトナンバ―は「消臭剤」に分類されます。あえてマスキングなどで臭いを誤魔化せない分、効果を求められます。
その為、臭いの原因に合わせた消臭剤を選ぶ必要があります。
タバコの臭いと魚や生ごみの臭い、それに体臭、、これらはすべて全く違う臭いの原因物質です。
ご利用頂く際にはお困りの臭いの原因に合わせた商品をお選びくださいね^^
無臭や石鹸の香りを好む日本人には体臭を消すほどの香水は嫌悪感を生む結果となります。
そのためニオイに敏感な日本人にとって体臭をマスキングによって隠す方法はかえって逆効果になってしまいます。
あなたは香水をつけてどうありたいのか?

元々の体臭をごまかすために香水を過剰に付ける方がいますが、
それも匂いが混ざって余計に異臭を放つ恐れがありますので、やめておきましょう。
こまめに汗を拭いたり、消臭剤で対策をしてから香水を使うのがおすすめです。

 

 

 

 

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